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美容師の年収・給料は低い?高収入を目指す5つの方法

「なりたい職業ランキング」では小学生中学生高校生問わず、必ずといっていいほどランクインする美容師。

他職業と比較してもとても人気の高い職種のひとつです。

そんな美容師という職業ですが、「給料が低い」「ボーナスがもらえない」「年収を上げるのは難しい」といった言葉を聞いたことはありませんか?


今回は、そんな美容師の年収や給与事情、そして美容師が高収入を目指すための5つの方法をご紹介します。

一般的な美容師の平均年収・ボーナス金額は?

美容師の給与事情を給与・年収・ボーナスという観点から、厚生労働省や国税庁から出ているデータを元に見ていきましょう。

1.美容師の平均「年収」

厚生労働省の職業情報提供サイトjob tagによると、理容・美容師の平均年収は約379.7万円でした。

日本人全体の平均年収は458万円となっているので、平均と比較するとおおよそ70万円ほど下振れているのがわかります。(参考 国税庁:令和5年分民間給与実態統計調査結果)

こうした下振れの要因として、都市部と地方における給料の地域格差や、アシスタントとしての修行期間の長さから、給料が上がる前に離職してしまうことなどが影響していると考えられます。

また、企業規模が1,000人以上の会社に勤めている美容師の平均年収は約460万円と高い傾向にあり、一概に「美容師の平均年収は低い」のではなく、働く場所や環境・経験年数によって大きく変わることがあります。

2.美容師の平均「月収」

美容師や理容師が含まれる「生活関連サービス業」の平均月収は27万8,700円でした。

一般労働者の平均月収は31万8,300円となっているので、平均年収同様、平均と比較すると下振れています。

美容師全体の平均金額の低さの要因の一つに、「アシスタントの給与の低さ」があると考えられます。

アシスタント期間はスタイリストとしての指名がなくヘルプ業務や雑務が大半のため、歩合給もほぼ支給されません。

スタイリストになるまでには約1年〜長ければ5年程かかると言われています。その間の給与は基本給のみの支給となることが多く、全体の平均を下げる結果に繋がっています。

3.美容師の平均ボーナス額

年間賞与その他特別給与額の平均は約91,000〜96,000円となっており、他業種と比較しても美容師のボーナス額は低い水準となっています。

その理由はいくつかあり、

  • サロンによって賞与の支給の有無が異なり、支給されないサロンもある
  • 年齢に比例してボーナスの金額が変わる(年齢が上がるにつれて技術力も上がるため)
  • 元々美容師業界では「出来高制」や「歩合給」の職人的な考え方が浸透していたため、決まった時期にボーナスを支給するという概念がなかった
  • 企業規模が大きくなるほどボーナス金額が低くなる傾向がある(参考:令和2年度賃金構造統計調査)


最近では美容師の労働環境が改善され、ボーナス制度を導入するサロンが増えてきており、ボーナス金額も増加傾向にあります。

就職活動の際には、「ボーナス制度があるか」「ボーナス金額はどれくらいなのか」といった点も注目していきましょう。

美容師として1000万円以上の高収入を目指す5つの方法

給与・年収・ボーナスのどれをとっても、美容師の全体的な給与水準はあまり高いとは言えませんでした。

ですが、「美容師だから高収入にはなれない」というのは大きな間違いです。

美容師の中でも「トップスタイリスト」と呼ばれるスタイリストやサロンのオーナーなど、年収1,000万円を超える美容師も数多く存在します。

今回はそんな高収入を目指すための5つの方法を紹介します。

 1. 技術力の向上と専門性の確立、顧客との信頼関係の構築

美容師として成功するためには、自身の施術の技術レベルを高めていくことがとても重要です。

カットはもちろん、カラーやパーマ、縮毛矯正など、どの分野においても専門性を高めることで、他の美容師との差別化を図ることができます。

自身のファンを増やしていくことで、「〇〇の専門家」「〇〇に強いスタイリスト」といった口コミが広がることに繋がり、更なる集客化が期待できます。

また、お客様との信頼関係を築いていく上では、施術スキルと並んで、丁寧な接客スキルがとても大切な技術のひとつです。

「自分の話をきちんと聞いてくれた」「悩みに対して的確なアドバイスをしてくれたので満足のいく結果になった」という、お客様の心や悩みに寄り添った施術と接客が合わさってこそ、満足度の高い結果となります。

高い満足度を得ることができると、指名のリピーターが増えていきます。自分を指名してくれるリピーターを増やしていくことが、高収入を目指していくためには最も重要なポイントになるため、その点を強く意識しながら接客を行っていきましょう。

どちらか一方ではなく両方のスキルを高めていくことは、美容師としてのキャリアアップはもちろん、年収アップへも繋がっていきます。

年収1,000万円を超える美容師は、美容師全体の中でも約1%程度と言われています。

サロンを代表するトップスタイリストとして第一線で活躍されている美容師の中には年収1,000万円を超えることを公表されている方もおり、いずれのトップスタイリストの方々も、高い技術力や高い接客スキルを持ち合わせていることがよくわかります。

 2.SNSやブログを活用した自己ブランディング

SNSが盛んになっている現代では、SNSやブログを活用して自身の技術やスタイルを公開・発信することが、集客や収入アップに繋がることがあります。

昨今、InstagramやYoutubeのショート動画などのSNSを用いて情報発信を行っている美容師がとても増えています。

情報発信の種類はカットやカラー、縮毛矯正や髪の毛のケアについてなど多岐に渡ります。

フォロワーが増えることで美容師としての認知度が高まり、指名に繋がることもあります。

人気スタイリストになると「SNSを見て、新幹線に乗って来ました!」というような事例もあるので、自身の得意な技術やスタイルは積極的に発信し、自身の魅力をアピールしていくことが大切です。

3.歩合給システムを利用した給料アップ

美容師の給与には、①基本給+歩合給(売上の3〜50%)を組み合わせた一部歩合制と、②売上に応じて報酬が決まる完全歩合制の二つがあります。

一部歩合制の場合、アシスタントの時には指名や売上をあげることができないため歩合給による給与加算がほとんどありません。

ですが、スタイリストになってからは自身の売上をあげればあげるほど給与をあげていくことができます。

完全歩合制の場合はフリーランスが多く、売上の40〜80%程度が相場になっています。

指名数の上昇や店販の売上、また客単価が上がるほど、貰える歩合給の金額が増えていくため、売上次第では月収50万円以上も実現可能なところが歩合給システムの魅力でもあります。

後述の「参考:当サロンmoon hairの給料システム」にて、自身の売上から給与(基本給+歩合給)のシミュレーションが行えるので、「月にどれくらいの売上があればどれくらいの給与が貰えるのか」是非参考にシミュレーションをしてみてください。

4.フリーランスとしての業務委託と面貸し

美容師として稼ぐ選択肢のひとつとして、「フリーランスの美容師になる(個人事業主)」というものがあります。

フリーランスの美容師とは、特定のサロンや企業に所属せず、かつ自身の店舗を持たずに働く美容師のことを指します。

勤務時間に拘束されることなく、残業等もないため、ある程度自由な時間で働くことや、担当するお客様が多ければ多いほど比例して収入がアップしやすいなどのメリットがあります。

フリーランスの場合は完全歩合制がほとんどで、売上の40〜80%程度が報酬の相場です。

担当するお客様によっては大きく稼げる可能性がありますが、固定給がないため、予約が入らない場合や働けない期間があるとその日の収入がゼロになってしまう可能性もあるので注意が必要です。

フリーランスの働き方として、「業務委託」「面貸し」の二つがあります。

【業務委託】

業務委託の場合、集客や経営はサロン側が行い、美容師は施術・接客した売上に応じた報酬を受け取ります。備品やカラー剤などの使用が許可され、そうした備品の金銭的負担はサロン側の負担になります。サロンと契約する働き方とは違い、売上が上がれば上がるだけ収入が増えるため、努力や頑張りが目に見える点もメリットです。

顧客単価や歩合率の高いサロンで勤務することができれば、更なる高収入が望めます。

【面貸し】

面貸しの場合、サロンにある鏡や施術台などを間借りし、その範囲で施術を行い報酬を得る働き方です。自身が売り上げて得た報酬の中から、場所を借りた代金をサロン側に支払う形式となります。場所の代金については、時間で金額が決まっている場合(1時間¥⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎〜)や月額の金額の場合等、サロンによって金額や支払い形式は異なります。

集客や経理業務すべてを自身で行う必要があり、備品やカラー剤等も自己負担になります。

自身で店舗を構えて営業する独立と違い、リスクを極力押さえた独立をすることができるため、リスクを押さえながらサロン経営の経験を積むことができる点がメリットです。

5.独立・開業、サロンの多店舗展開

美容師としての経験を積んだ後、独立し自身のサロンを開業することで、経営者としての収入を得ることができます。更に複数店舗を展開していくことで、収入の幅が広がります。

独立資金として初期費用として700〜2,000万円程度が必要とされています。

オーナーの年収として、サロンの総売上の1~2割と言われているため、月の売上が120万円を超えてくると、美容室やサロンに社員として所属していた頃よりも給与が上がっていると実感できるレベルに稼げるようになるというイメージです。

たとえば、サロン総売上の2割を年収とすると、下記の表のように年収は変化していきます。

サロンの月収年商オーナー年収(2割)
150万円1,800万円360万円
300万円3,600万円720万円
500万円6,000万円1,200万円

オーナー1人のみで接客しているサロンでは、月の施術可能な人数や月収にも限度が出てきます。

人件費などのコストは上がりますが、従業員を雇って複数人のスタイリストがいるサロンのほうがサロンの総売上は大きく変わっていくので、目的や目標に合わせた事業展開をしていくことが大切です。

参考:当サロン moon hairの給料システム

美容師の平均給与や年収1,000万円を超えるための5つの方法を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

美容師は「指名・歩合給」のシステムが一般的な給与体系に組み込まれているのが特徴的です。

これは「頑張れば頑張った分だけ」未来を切り開く可能性があるということでもあります。

参考までに、当サロンmoon hairの給与システムを紹介します。

当サロンでは2025年度から給与体系を見直し、キャリアに応じた昇給の可能性があります。

頑張り次第で年収1,000万円も夢ではありません。

当サロンの支給実績例をご紹介します。

役職入社年数月収年収
アシスタント1年目17.5万円210万円
スタイリスト6年目37.5万円450万円
トップスタイリスト10年目66.7万円800万円

基本的な給与の内訳は総支給=基本給+指名歩合給+フリー歩合給+店販歩合給+その他諸手当 からなります。

  • 基本給

     +

  • 指名 歩合給(指名顧客)
  • フリー歩合給(無指名顧客)
  • 店販 歩合給(取り扱い商品の販売等)
  • その他諸手当(交通費手当、家賃手当、資格手当等)

こちらの給与計算ツールで、月の売上と入社年数による給与の計算ができます。

「月にどれくらいの売上があればどれくらいの給与が貰えるのか」是非シミュレーションをしてみてください。

【moon hair スタイリスト給与計算ツール】(coming soon…)

美容師は自分のスキル次第で、給与や年収をさらに上へとあげていくことができる職業のひとつです。

アシスタント時代は確かに給料が高いとは言えませんが、アシスタントという修行期間を終えて、スタイリストになってからはどこまでも上を目指していける可能性を、すべての美容師が秘めています。

この記事を通して、これからを考えるきっかけになればとても嬉しいです。

まとめ

美容師は他業種と比較して、決して給料が高いわけではありません。

しかし、年収1,000万円を超える高収入のスタイリストは確かにいます。

確かな技術と高い接客力を兼ね備えることで、トップスタイリストたりえるのです。

当サロンのトップスタイリストの指名売上は月100〜200万であり、確かな技術力と高い接客力で多くのリピーターを獲得しています。 

技術力に加え、ミルボン オージュアソムリエの資格や着付け、メイク、ネイルなど多岐にわたる美容分野の知識があるため、お客様からのご相談に乗ることが多くあります。

美容師としてのスキルだけではなく、様々な分野の知識がお客様に安心感を与え、指名に繋がっているケースもあります。

幅広い視点で物事を捉え、お客様との関係の構築を大切にしていくことが、美容師としてのスキルアップとしても重要なことになってきます。

トップスタイリストになるために、まずはちいさなひとつひとつを積み重ねていきましょう。

今回は1000万円以上の高収入を目指す5つの方法として、

  1. 技術力の向上と専門性の確立、顧客との信頼関係の構築
  2. SNSやブログを活用した自己ブランディング
  3. 歩合給システムを利用した給料アップ
  4. フリーランスとしての業務委託と面貸し
  5. 独立・開業、サロンの多店舗展開

以上5つのポイントを紹介しました。

是非参考にしていただければ幸いです。

【参考文献リンク】

・厚生労働省 job tag

https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/116

・厚生労働省 令和2年度賃金構造統計調査

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001152186&tclass2=000001152187&tclass3=000001152191&stat_infid=000032069431&tclass4val=0)

・厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/

・国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査結果https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2022.htm

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